イオンと言えば最近はオーガニック食材が増えてきています。以前からグリーンアイという緑色のトップバリューがありますが、それ以外にもフランスのオーガニックスーパー「ビオセボン(Bio c'Bon)」と協力したりと、オーガニックの話題が登場していますね。
そんな中、もう一つオーガニックの話題です。なんとイオングループの直営農場が有機JAS認証を取得したことがわかりました。
今後はお近くのイオンでも有機農産物が増えていくかもしれません。まずは首都圏からスタートするイオンの直営農場についてご紹介します。
イオングループの直営農場が有機JAS認定を取得
日本経済新聞が、イオングループの直営農場で有機JAS認証を取得したと報じています。
埼玉県日高市の農場が日本農林規格(JAS)に基づく「有機JAS」を取得。
これによるとイオングループには現在5つの直営農場があり、その内の一つである埼玉県日高市の農場が有機JAS認定を取得しました。
現在は日高市の農場だけで、残りの4農場でも同じように有機JASを取得する考えを検討しています。一つ取得できると、立地条件もありますが、同じ方針で進めていくノウハウがあるんで可能性は高いかもしれませんね。
日高市の農場はキャベツ、大根、ブロッコリーなどを中心とした野菜を作っていて、今後東京都内の有機専門店で販売するそうです。
有機専門店というのはオーガニックスーパー「ビオセボン(Bio c'Bon)」のことでしょうか。特にイオンで販売されるとは書かれていないので、イオンの高級食材を取り扱っている店舗やビオ・セボンが中心になりそうです。
日高農場全スペースの内、どれだけの範囲で有機JAS認証を取得できたのか?
オーガニックと呼べるまではかなり条件が難しいです。当然日高農場すべてが取得できたというわけではありません。
では日高農場の全スペースの内、どれだけ取得できたのでしょうか?
先ほどの日経新聞によると、全18ヘクタールある内のなんと0.18ヘクタールのみが有機JAS認証を取得できました。
これを見るだけでも、有機JASマークを付けて販売できるハードルはかなり高いのがわかりますね。
イオンに有機野菜の低価格化に期待したい
有機野菜や食材は、認証されてからも手間暇かけて作るので、通常の1.5倍の生産コストがかかります。そうなるとどうしてもオーガニックと言えば高いということになってしまいます。
しかしこれがどんどん増えていき、自社農場が増えれば生産コストを少しずつ下げていくことができます。そうなると有機野菜へのハードルが下がっていきますね。
イオンのような大手企業で自社運営の農場が有機農産物を生産するケースは珍しいので期待しています。
私は何度かイギリスを旅行したことがあります。イギリスに行くと、オーガニックは当たり前で、普通のスーパーにオーガニック商品がたくさん並んでいて、一番安い商品がオーガニックであることをよく多いのを目にしています。
これらを見ているので、日本も普段スーパーで手にする有機食材が、もっと安くなっていってほしいなと願っています。
イオンは自社農場が有機JAS認証を取得し、他社のものを高価に仕入れる必要が無くなるので、少しは安くなっていくと期待しています。
ただ、今回のケースはまだ始まったばかりなので、全農場が全て有機JAS認証を取得できた時から大きく変わっていくのでしょうね。
日本で生産された有機野菜や有機果物を安く帰る日が来るのを楽しみにしています。