食品添加物と同様に、遺伝子組み換えの食品をできるだけ食べたくないという方がほとんどだと思います。
日本では遺伝子組み換え食品は「生産が禁止」されています。しかし、輸入は禁止されていないため、日本の食品に入る可能性が高いのです。
知らないうちに食べているかもしれない「遺伝子組み換え食品」について、日本と輸入の現状からご紹介します。
日本では生産は禁止だが、輸入は認可されている
遺伝子組み換え作物について、輸入は認可されています。
現在の所、大豆やじゃがいも(馬鈴薯)、とうもろこし、なたね、わた、アルファルファ、てん菜、パパイヤの8作物とそれらを使った加工食品302種類については、遺伝子組み換えの場合は表示が義務付けられています。
それだったら安心だと思いがちですが、実はまたもやグレイゾーンがあります。
それは加工食品の表示義務があるのは、原材料に占める重量が3品目以内で、重量の割合が5%以上の原材料に関してのみに限られているのです。
ということは、重量の割合が5%未満であるのなら、上位3品目であっても表示する必要が無いのです。なぜこんな法律にするのか不思議で仕方がありません。
参考:「安心な食品の見分け方」
日本の大豆やトウモロコシはほとんどアメリカからの輸入
日本で食べられている大豆の75%、トウモロコシの97%がアメリカから輸入されたものに頼っています。
確かに、豆乳や大豆の原材料を見ると、アメリカ又はカナダと書かれているものがほどんど。有機豆腐や有機豆乳も同じく輸入です。
日本でも製油(石油の製造)や飼料用には遺伝子組み換え作物が使われています。それらが生産工場で混ざらないように分別管理されてはいますが、混入の可能性もあります。
最後に
日本の遺伝子組み換え食品に関する現状、ほとんどが輸入にたよっているという現状についてご紹介しました。
過去に問題になったこともあり、分別管理されてはいるものの、混入の可能性があります。輸入食品で「遺伝子組み換えではない」と書かれていたとしても、その可能性はあるのが心配です。できるだけ国産のものを探して食べるのが良さそうです。
このような事実を知ればしるほど、検査がしっかりされている有機野菜の通販で購入した野菜や食品、加工品を選んで行くのが賢明な判断だと感じています。