安い原材料を使って食品を作る場合、どうしても「食品添加物」に頼らざるを得ません。
原材料の質が低い場合は、すぐに腐ってしまうので、保存料を使わないと商品として成り立ちません。中でも保存料のソルビン酸Kを使用すると、味が落ちてしまう傾向があります。
そうなると甘味料や調味料までも使っていくことになり、どんどん負の連鎖が起きてしまうのです。
- 質の低い原材料で食品を作る→腐りやすい→保存料・ソルビン酸K使用→腐りにくくなるが味が落ちる→甘味料や調味料を使用
機械で大量生産され、輸送から店舗に運ばれて陳列、そして消費者の口に入るまでの一連の流れを効率よく行うために、食品を加工しやすくしたり、色落ちをふせぐために色を付けたり、保存性を高める添加物を加えたりしています。
生産コストを下げたりすることも同様に添加物が使われています。「添加物」を知れば知るほど、危険だなと感じさせられます。
特に不安とされている合成添加物
添加物には合成添加物と天然添加物があります。合成添加物の方が当然、危険性が高くなります。
合成添加物とは、
- 自然界に全く存在しない化学合成物質
- 自然界に存在する成分をまねて化学合成したもの:ビタミン、Aアミノ酸類など
以上の2種類からなります。
2の方はもともと食品に含まれている成分が多いので、毒性はそれほどありません。が、大量に摂取すると口や胃腸を刺激し、不快な症状を引き起こすので注意。
合成添加物の基礎として知っておくべきものを15点ピックアップしてあります。
着色料
- 食品タール系色素(赤色2号・102号・104号・106号・黄色4号):お菓子、漬物、魚介・畜産加工品
- コチニール色素(カルミン酸):キャンディ、サプリ飲料。ゼリーなど
保存料
- ソルビン酸・ソルビン酸K:色々な食品に使用
- 安息香酸、安息香酸Na:清涼飲料水、マーガリン
- パラオキシ安息香酸エステル類(パラベン類):清涼飲料水
合成甘味料
- サッカリン、サカッカリンNa:漬物、かまぼこ、魚肉練り製品
- アスパルテーム:清涼飲料水
- アセスルファムK:ダイエット甘味料、清涼飲料水、漬物、つくだ煮
- スクラロース
- ネオテーム:お菓子
防カビ剤
- チアベンダゾール(TBZ):バナナ、グレープフルーツ
- イマザリル:バナナ、グレープフルーツ
増粘剤
- カラギナン:冷菓、ソース類
品質改良剤
- リン酸塩:ハム、ちくわ
品質保持剤
- プロピレングリコール:生めん、ギョーザ、ワンワンの皮
酸化防止剤
- BHA(ブチルヒドロキシアニッソール):油脂、魚介加工品
- BHT
参考文献:「農薬・添加物を家庭で落とす方法」
以上の15点は発がん性の疑いがあるもの、体内ホルモン、体内臓器に障害をあたえたりするものとして注意した方が良いものとされています。
意外に清涼飲料水に含まれているものが多いのには驚きですね。加工品には多く使われている傾向があります。
商品の裏側に原材料が書かれていますが、その最後の方に添加物が書かれていることが多いです。実際にラベルを確認してみましょう。
まとめ
食品は、米、小麦、大豆、トウモロコシ、砂糖、塩などの自然の食品原料から作られるべきものですが、現実は栄養のない安全が確認されていない添加物が大量に使われているのが現状です。
そういう意味でも消費者が添加物の怖さを理解し、自分から無添加のものを選んでいくことが必要です。私も有機野菜の宅配に加入したのも上の理由を知ったからです。
添加物が含まれていないものを出来るだけ選ぶことが、親としては重要だと感じています。もちろん家族の為にも。
保存料無添加、着色料無添加と書かれているものがありますが、それは保存料だけが無添加、着色料だけが無添加という意味です。実際にラベル裏にある「原材料」を見て、確認することをオススメします。
お弁当作りは冷凍食品を使いがちになるので、特に添加物が多くなる傾向があります。有機野菜宅配会社は無添加の加工品、有機食材、有機調味料を中心に作られた加工品や冷凍食品が揃っています。
有機野菜の加工品などはわざわざ無添加と表示していなくても普通に無添加だったりします。スゴイでしょう。そういうものを率先して選んでいきたいですね。
参考:食品添加物(厚生労働省)
原材料の見分け方は下の記事を参照してください▼